子供の事情

 

 

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まんまと最後の最後に泣きました。

若干、周りのすすり泣きとはタイミングがずれてましたが、まあだいたいいつもなんでも的外れの独り善がりな鑑賞スタイルなので気にしていませんが、映画でも舞台でもあまり泣いたりしないので、自分でもびっくりです。

特に、今回、実は途中でこれ、あかんやつ?ってなったので、まさか泣くとはね。

どこがあかんかというと、まず、オーバーオールを着た大人が生理的に無理なのと、足りないキャラが白いランニングなのが無理なのといろいろ他にも人物設定が無理だった。無理じゃないのは小池栄子だけだった。

私はゴータマと違って優等生タイプだったけど、ちょうどあの位の年頃に死におびえていたから、生きている証が欲しくて悪さをするという発想に感心してしまった。私はただおびえるだけであんな風にもがいたりしなかったから。

みんなみんな自分の居場所をさがして現実世界で必死にあがいてる時代がありましたよね。昔がいいとは思わないけど、今みたいにSNSの仮想世界で自分を作り上げては簡単にエスケープしたり放棄したりできなかったから、ゆっくり時間をかけて自分の居場所を作り上げ、そこに責任をもってた。人は何度でもやり直しできるけど、すべて消去してゼロ~始めるんじゃなくて、あんな風に許したり許されたりしながら前に進んでいけたらいいと思います。

なんだかすごく当たり前に一生懸命だった場所から、遠く離れてしまったんだなあと少し悲しくなりました。最後の演出で。